読書散歩 #70

読書散歩 第70回
Yさんからのおいしい贈り物


鳥取のYさんから大きな封筒が届きました。
わくわくしながら開封すると手紙には

 月刊雑誌「ディスカバージャパン」に
 松江・彩雲堂の「彩紋」という和菓子が紹介されていました。
 お茶を嗜まれる先生に“これだ!”と思いました。
 お茶請け一回分程のささやかな量で申し訳ありません。
 別の箱の「おかし」は賞味期限長そうなので、
 お仕事の合間、合間にゆっくりとお召し上がりください。

とありました。
「彩紋」は包装紙が棟方志功の絵です。

彩雲堂彩紋包み紙(棟方志功筆書き)_convert_20170220103116


もう一つの箱には、表には「謹製 おかし」と、
横には「創業明治三十四年 菓子司『潔』」と書かれていました。

IMG_2629_convert_20170220103015.jpg


「ふ~ん。こんなお菓子があるのか?」と思いながら箱を開けると
本が入っていました。
「そら、賞味期限長いわなあ」と言いながら、
妻と二人で笑い転げました。

岡潔(おかきよし)は、「おかき、よし」です。
菓子司『潔』はおいしいおかきを作っておられるのでしょう。

電話をしてお聞きしますと、
この箱は一生懸命手作りされたそうです。
「賞味期限は100年以上あるわなあ」と
電話も楽しいひと時でした。

大笑いもプレゼントしていただき感謝、感謝です。
「彩紋」もおいしくいただきました。

「謹製 おかし」はじっくりと時間をかけていただきました。



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岡潔 数学を志す人に
岡潔
平凡社STANDARD BOOKS


この本の帯には「栞執筆:松岡正剛」と書かれています。
挟み込まれている栞から読み始めました。

この本に収録されている随想は、
 生命(1965年64歳)、こころ(1964年63歳)、天と地(1964年63歳)、
 数学を志す人に(1963年62歳)春宵十話(1963年62歳)、
 かぼちゃの生い立ち(1964年63歳)、数学と大脳と赤ん坊(1964年63歳)、
 ロケットと女性美と古都(1964年63歳)、日本的情緒(1963年62歳)、
 物質主義は間違いである(1968年67歳)、宗教について(1963年62歳)、
 六十年後の日本(1965年64歳)、人とは何か(1969年68歳)
が掲載されています。

それぞれの随想の最後に書かれた年とその時の年齢まで書かれています。
書かれた時が近いものですから、同じことが何回も繰り返し出てきます。

「教育するには時期が決まっている。」と何回も出てきます。
ご自身の経験からのことと思いますが、
「ほんとにそうなの?」と頭をひねってしまうことが
しばしばの本でした。
また、読んでいて、岡潔さんの考えには
「なるほど」と思うところがたくさんあるのですが、
論理の飛躍があり、「なんでこんな結論になるの?」と
感じるところもたくさんあります。

「宗教について」という随想も掲載されていますが、
仏教の経典を理解しないとわからないところがあり、
理解できないところもあります。

松岡正剛さんが栞に
「ふりかえってみると、岡潔に教えられたこと、嬉しくなったこと、
虚を突かれたこと、泣きそうになったことはそうとうにある。」
と書かれています。
このように感じられる松岡さんにも感心してしまいました。

このシリーズはYさんも「なかなかおもしろい」と言っておられました。
新しいことを、また、Yさんに教えていただきました。

寺田寅彦、野尻抱影、中谷宇吉郎、牧野富太郎、櫛田孫一、
稲垣足穂、朝永振一郎などが刊行されていくようです。
読んでみたい人が続いています。

プロフィール

兵庫県播磨高等学校

Author:兵庫県播磨高等学校
2021年に創立百周年を迎える兵庫県播磨高等学校です。
「読書の学校づくり」を推進中です。

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